【十二国記】新作刊行記念全員プレゼント!届きました!読みました!

12月12日は、『十二国の日』!

【十二国記】新作刊行記念全員プレゼント!「2020年刊行の短編集から一話が読める!」キャンペーンの一話配信のメールが届きました!

ずっと、待っていた!

地図上にはない、現実にあるのかどうか知るよしもない世界、十二国の物語ファンタジーというには生きていく上で含蓄に富んだ物語で、毎回刊行されると大きな話題になっていますね。

早速、読みました!

配信された一話は単行本の一部ではあるけれど、「白銀の墟(おか)玄の月」を読んでいたほうが楽しめる!

web配信でしたが、紙媒体のほうが楽しめそう!

既に読んでいても、これから読むのであっても、知っていればもっと楽しめることを伝えていきます!

ふくろう先生
ふくろう先生
著者は、小野不由美さん
出版社は、新潮社
文庫版での出版
山田章博さんの表紙絵も素敵!

十二国記とは

国王と麒麟が統治する十二の国の物語

国王は麒麟が選ぶ、麒麟は木の実から産まれる、と書くと荒唐無稽の物語のように感じますが、国王になると麒麟に選ばれた人が成長していく様だったり、困難を乗り越えていく様が丁寧に描かれています。

登場人物の経験は不思議な世界の出来事であるのに、自分が経験したかのように錯覚し、引き込まれてしまいました。

この世で生きにくいと感じていれば、”もしかしたら自分は他のところに本当の居場所があって、今は間違って送り込まれているだけなので、いつか迎えが来る”と救われる気持ちにもなれる。

居場所がないと感じているもの、異型であると排除されるものも多く登場して、主人公として心理が書かれていたり、それぞれの特徴をもって重要な役割を果たすことができる、と励まされる。

シリーズものですが、お話一つ一つに主人公がいて、それぞれの物語を通じて多くの人の生き様にふれることができます。

王がいかにして王になるか、麒麟がどうやって王を選ぶか、そこにある迷いや悩みは、現代を生きる私達と変わるところがありません。

また、虐げられたものたちの記録でもあります。

住んでいるところが意思とは関係なく戦場となり住まいをなくするもの、弱き者たちと見られてしまう普通の人たちの描写もあり、統治する側だけではなく統治される側からの視点も堪能できます。

北の国では、冬になると雪で閉ざされ食料が少なくなるとか燃料が必要とか、子供には大人からの適切な援助が必要とか、現実の暮らしと同じような暮らしが描かれていて、ファンタジーの世界なのに、現実とオーバーラップしてしまいます。

「新作刊行記念全員プレゼント」

新潮文庫「白銀の墟(おか)玄の月」を購入して2019年12月31日までに申し込むと全員が先に一話を読むことができるという【十二国記】新作刊行記念全員プレゼント!キャンペーンでした。

キャンペーンに参加していたら、申し込んだアドレスにお知らせが届いていると思いますが、2021年6月30日(金)17:30まで読むことができます。

先に読める”とは、”単行本が出版される”と解釈していたので、12月12日の配信は嬉しくもあり、また年内に単行本が出るか微妙という思いもあり、複雑。

さて、今回配信された物語は、以前に刊行されたものと複雑に絡まる物語

現在の日本は麒麟にとって理想の場所として描かれています。”人が殺し合いをすることなく生きることができる”とは、当然のように暮らしていることの幸せを噛みしめることもできました。

人を元気づける方法も夫々です。慰めるだけが、元気づける方法ではなく、きちんと叱って正しく反省する、そしてそのことをしっかり記憶しておく、それは同じ過ちをくりかえさないためにというメッセージは受け取りました。

弱っている人にどのように接すればよいかの答えも一つではありません。

Aさんならばこのように接するので、今Aさんがそばにいるのが良いのではないか、と答えを出せる。自分でなくても誰かに頼めば、良い答えがでることを知っている。この関係性が十二国記の魅力の一つですね。

仲が良いとか悪いとかではなく、国王や麒麟の人となりや性格をよく知っていて、助けを求める相手やタイミングを図ることができる。人間関係でこれができるようになりたいものです!

まとめ

”【十二国記】新作刊行記念全員プレゼント!”に応募して届いた一話を配信で読んだ感想をお届けしました。

まだ、十二国記を読んだことがなければ、配信された一話分の入った新刊ではなく、今までに刊行されている本をどれか読んでみておくことをオススメします。

全員プレゼントに応募していたのに、メールアドレスを変更してしまっている という方には、新潮社の公式ホームページにはメールアドレス変更受付フォームがありました。

十二国記には登場していない国のほうが多く、さらに話は膨らんでいくのではないか と期待しています。魅力的な登場人物の夫々も気になるところです。

最後になりましたが、小野不由美先生、毎回心躍る話を書いてくださりありがとうございます!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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