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ドラマ「その女、ジルバ」原作あらすじとネタバレ

東海テレビ・フジテレビ系の大人の土ドラで「その女、ジルバ」が1月9日から放送されます。

原作は、有間しのぶが2011年から7年にわたり「ビッグコミックオリジナル増刊号」に連載したもの。

彼氏なし、仕事にも生きがいをみいだせぬまま40歳の誕生日を迎えた笛吹新(うすい あらた)が、仕事帰りにふと見つけたホステス募集の貼り紙を見て、お店に飛び込むところから、話は始まります。

主演は、池脇千鶴。脚本は吉田紀子

お店の名は、”OLD JACK&ROSE” ママは草笛光子、チーママには、中尾ミエ、ホステスとして、中田喜子久本雅美草村礼子、マスターは品川徹といった方々が登場します。

そこに客として、高齢者大好き大学生役で、草地稜之

昼の職場には、江口のりこ真飛聖山崎樹範

原作は、40歳を迎えた主人公が先輩たちの人生にふれ、自分を見つめ直し、新たな一歩を踏み出すところをユーモアたっぷりに描いています。

主人公が変わっていくことで、昼の職場にいる人たちや実家で暮らす家族にも影響を及ぼしていく様を、丁寧で繊細な表現で伝えてくれていました。

ドラマ「その女、ジルバ」の世界をちょっと覗いてみませんか?原作のあらすじを紹介していきます。

ドラマ「その女、ジルバ」原作あらすじ

主人公の名は笛吹新(うすい あらた)、百貨店の倉庫係として働く彼氏のいない独身40歳女性。人生に疑問や不安を抱えていた。

仕事帰りに、ふと入り込んだ路地裏に見つけた求人広告。そこには”40歳以上のホステス募集”の文字が。

このままではいけない との思いから、飛び込んだ店は、高齢のダンサーがホステスとして働く店で、新は”アララ”として雇ってもらえることになる。

店の名は”OLD JACK&ROSE”。

そこで語られる店の歴史や、ブラジルの日系移民だった初代ママ、ジルバ(故人:池脇千鶴・二役)をはじめとするホステスたちの人生に新は思いを重ねていく。

”辛い過去を話すことで心の傷を再びえぐることになるのではないか”と郷里・福島で家族が東北大震災を経験した新は、相手が語り始めるのを待った。

ホステス:エリー

お嬢様育ちでわがままで、当時としては嫁き遅れと言われていて、結婚詐欺師に騙されて、全財産を失った。

けれど母が残してくれたヌイグルミの眼に宝石が仕込んであって、それを売ることによって仲間の危機を救うことができる。

現在、高齢者の暮らす団地で一人暮らしをしており、そこに現れたかつての婚約者(詐欺師)を警察に捕まえてもらうことができた。

ホステス:ナマコ

戦後、孤児が生活する施設に親に置き去りにされる。

常にお腹は減っている、お風呂に入る習慣もないが、きらびやかなダンサーにあこがれていた。

ある時、ジルバに拾われ、世話になることになる。「本当の母親はきれいな人だった」と言った手前、素直になれなかったが、ジルバを母親と慕っていた。

ホステス:ひなぎく

戦争で父を亡くし女給をしていたが、山師に売られた。

そこで心を通わすことのできる人と出会い、離れ離れになったが、今でも1年に1度墓参りを兼ねて会うことができている。

ジルバと出会った後、店で働くようになって踊れるようになる。

ママ

目立つ美人であった。戦争で親兄弟をなくし、一人で暮らしていたが、アマリカ将校に目をつけられたために叔父のの家に行く。

が、叔父の家族に受け入れられていないと感じ、ヤクザと知らず親切にしてもらったとついていき、囲われた生活をする。

ヤク中にもなってしまい妾にもさせられるが、何とか生きのび、ジルバと一緒にショーに出るようになる。

店が危機の時には他の店で稼いで助けるなど、影日向となってジルバを支えてきた。

ジルバ

ブラジルでは、他の移民たちに白い眼で見られながらも、一家は英語とポルトガル語を理解し話せるようにと努力した。

そのことも手伝い一家は裕福な家で住み込みで働き、幼少期のジルバはその家の子供たちとも遊ぶことができたが、両親は早逝。

就職して、恋人に連れられて行ったダンスホールでダンスと出会う。当時アメリカで流行していたのはジルバ。

結婚して二人の子供にも恵まれ、日本に帰国しようと渡航の途につく。

途中で、夫、子供ともに亡くす。

一人で日本の土を踏んだジルバは、行く宛も頼る人もいないことに気付かされてしまう。

夫の両親の骨を夫の郷里に埋めて、自分の郷里を見たら死のうと思って旅を続けていたが、ダンスホールで踊り始める。

職場の同僚

倉庫係の同僚として、二人が描かれている。

新と同じく彼氏なく、職業に希望も見いだせずにいるが、新が変わっていくところを眼のあたりにし、人生のことを考えるようになっていく。

一人は、実家に帰ることを決意し、母と向き合う生活に踏み出す。

一人は OLD JACK&ROSEで知り合った人と結婚し、職場を去る。

郷里の人々

実家の両親は、娘を心配している。最初、新は、両親にOLD JACK&ROSEで働いていることを言い出せない。

弟は、カフェをオープンさせる。弟の嫁も甥も何とかふんばって生きていこうとしている。東日本大震災の後、郷里に残った人たちは奮闘していた。

弟が知る姉は運動は苦手、てきぱきできない、得意なことがない。なので、OLD JACK&ROSEで見る姉に驚く。

新にだけ送られてくる甥の作る物語は、全部通すと感動があった。

ブラジル移民

ブラジル移民については、マスターからジルバから聞いた話として伝えられる。

その後、ブラジルで生活していた人からジルバが帰国してからの話を聞くことになる。

第二次世界大戦末期、ブラジルに渡っていた日本人の多くは本当のことを知らなかった。

戦争が終わった時日本は勝ったとする”勝ち組”、負けたとする”負け組”に別れ、紛争まで起きた。

政策によって移民として異国に赴いた人たちのこと、その労働や情報を得る大変さを知ることになる。

BAR JACK&ROSEの初日、”ヤング”と言われ、いつの間にか履いたこともない靴を履き、知らない人の間で笑っている自分に驚き、働くことにする。

あけすけなようでしっかりフォローする、艶っぽさを忘れない、立ち居振る舞い料理に至るまでいろいろなことをホステスやマスターから学んでいく。

見習いから、正式なホステスになる時には、ダンスの手ほどきも受ける。(月謝必要)

店の過去、初代ママのジルバを初めとするホステスやマスターの過去を聞いて、自分の人生について考えていく。

そして、郷里福島での同窓会に参加しても、自分は恥ずかしくない、と思えるようになる。

自分を肯定し、明日何が起きるのだろう とワクワクしながら毎日を送ることができるようになる。

まとめ

「その女、ジルバ」は、40歳女性の成長物語です。

何にもできなくても何者でもなくても、素直であれば聞くことができ、話したくなる人がいます。そしてその人の人生に思いをはせ、素晴らしさを吸収することができます。

第二次世界大戦が終わって75年、食べるものがなかった時代を知らない人々のほうが多い時代になってきました。

今、この物語が多くの人に届き、日本がまだ貧しかったころ懸命に生きた人々のことが伝わることで、多くの人が自信をもって生きていくことができるように思います。

ジルバは、”かかってこい!なんだって笑ってやる!”と駆けた人です。

人生に裏打ちされた言葉の数々は笑えます!

涙を拭くものを用意して、ドラマ「その女、ジルバ」を楽しんでください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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