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桜の種類 の見分け方、どこを見ればいい?見頃は?

はてぴよ
はてぴよ
今度、友達とお花見に行くことになったの
花の名前がスッと言えたら、素敵よね。
ふくろう先生
ふくろう先生
日本に、桜は300種類以上あるよ。
けれど、代表的なものを知っていれば、確かに楽しい。
よく見られるものを紹介するとしよう。

あなたの入学式の写真に桜の花がうつっているものがありますか?桜の花が咲いている中で新年度を迎えるというイメージがありますね。

入学式ばかりではありません。西行が桜の花に無常を感じたように、豊臣秀吉が花見の宴を催したように、古くから私達は桜を愛でてきました。今でも。

桜の種類は300以上、何を見ているのかわかったら、もっと楽しめると思いませんか?

そこで、桜の花の種類を紹介することにしました。

桜は、バラ科の植物で、同じ分類には、スモモモモウメなどがあります。似ていて区別がつかないという方もおられるのでは。

モモやウメとの違いは花柄の長さにあり、桜は枝から離れて垂れ下がるように咲いていたり丸くなって咲いていたりします。

花びらの数は5枚以上、数百枚になる品種もあります。10枚以上のものを八重咲きと言ったりしています。

気象庁が桜の開花日といっているのは、沖縄ではヒカンザクラ札幌以北の北海道ではエゾヤマザクラ、その他の地域ではソメイヨシノの開花日のことです。

では、まずソメイヨシノ、ヒカンザクラ、エゾヤマザクラの見分け方、次にその他のサクラの見分け方について話していきます。

読み終わる頃には、桜が見たくなる…はず。

桜の開花日のサクラ

ソメイヨシノ(染井吉野)

日本で最も広く栽培されている品種。

花びらの数は5枚で色は白に近い淡いピンク色。楕円形、長さ15mm前後で縦にシワがあります。

葉が花の後に伸びるので、満開時には木全体が花に包まれているように見えます。

”桜は吉野”というのは、奈良県吉野山のことで、ヤマザクラの名所です。ソメイヨシノは少しはありますが。

ヒカンサクラ

沖縄からは、毎年1月にサクラの開花の便りがありますね。

カンヒサクラ(寒緋桜)とも言います。その名の通り花びらの色は紅く、5枚の花びらも、あまり開かず下向きに咲きます

花びらが散らずに、萼(がく)と一緒に落ちます

エゾヤマザクラ

オオヤマザクラとも言い、花が咲く時に若葉もあります

花びらの数は5枚で、花びらの色は薄い紅色、若葉も紅い

本州、四国にも植えられていて、ソメイヨシノと同じころ咲きます。花の大きさもほぼ同じ。葉と色で見分けることができますね。

桜の品種の見分け方

桜の品種を見分ける方法としては

  1. 咲く時期
  2. 花びらの数
  3. 花びらの色
  4. 花の形
  5. 花の付き方

が考えられます。

ここでは、花が咲いている時期で分けて、その中で見分けにくいものについて、違うところを紹介します。以下、花びらの数を書いていないものは、5枚です。

春以外に咲く桜

フユサクラ(冬桜)は、10月位から翌年の春まで咲く桜。群馬県藤岡市の桜山公園のものが「三波川の冬桜」と有名ですね。

花びらの数は5枚楕円形で、咲き始めは薄いピンク色で白色に変わっていきます。春には花が咲いている時にも葉も出ています。

冬に咲く桜を総称するときにフユサクラと言うこともありますね。

コブクサクラ(子福桜)も10月から翌年3月まで咲きます。花びらの数は20枚以上、やや楕円形。ほんのりとしたピンク色をしていて、花の芯の部分がだんだん赤くなっていきます

雌しべが複数あって、実であるサクランボが複数できることから、名前がつけられました。

シキサクラ(四季桜)といえば、愛知県豊田市の小原地区で小原四季桜祭りが毎年11月に開催されていますね。

シキサクラの特徴は花びらの形、縁の真ん中が少し割れています。春と秋に咲く桜を指すこともあります。

ジュウガツサクラ(十月桜)は、10月頃から春まで咲いていて、ピンク色で10枚以上の細長い花びらを持っています。

ソメイヨシノより少し早く咲く桜

カンザクラ(寒桜)の花びらは、ごく淡いピンク色で、ほぼ円形。花が咲いている時に若葉が開きます。似ているフユサクラは花びらが白い、オオカンザクラは花びらの縁に細かい鋸歯(きょし:棘のようなギザギザ)が多いことで見分けることができます。

カワヅザクラ(河津桜)の花びらは、ピンク色で色ムラがあり、長さ幅ともに15~18mmと大きい。似ているシュゼンカンザクラとは、萼の下部を見て、角ばっていたらカワヅザクラと見分けることができます。

シナミザクラ(支那実桜)の花びらは、ほぼ白色、幅8mm以下と小さい。雄しべが目立つので、ウメに似ていますが、花柄があるのでサクラです。実は15mm位で食用にできるサクランボ。

似ているツバキカンザクラは、花の色が濃いピンクで幅が1cm以上と大きいことで見分けることができます。

オカメは、花びらの色はやや濃いピンク色で細長い卵型をしています。雄しべが長く8mm、雌しべはさらに長く、ベルのようにも見える桜の花です。

ソメイヨシノと同時期に咲く桜

シダレザクラは枝が下向きに垂れているのでわかりやすいですね。花びらの色は淡紅~白長さは13mm以下。似ているベニシダレは、名の通り花びらの紅色が濃いし、センダイシダレは、花と同時に茶色を帯びた若葉が開くのでわかりやすいです。

コヒガン(小彼岸)は、花びらは淡いピンク色長さが12~15mm、縁の色が濃いものもあります。枝が細く、花付きが良いので、切り花として使われることも多く、活けてあるのを眼にする機会もあろうかと思います。

コシノヒガン(越の彼岸)は、花びらは淡いピンク色で内側に巻き込んでいます。ソメイヨシノと良く似ていますが、色が濃く長さ15~17mmと少し大きな卵型であることから、見分けることができます。

コヒガンとコシノヒガンも良く似ています。コシノヒガンの雌しべに毛があること、花びらの形が卵型であることが違いです。

ヨウコウ(陽光)の花びらは濃いピンク色長さ17~22mmと少し大型で、うねりがあり、先端には鋸歯があります。よく似ているミヤビは花びらの長さが15mmと少し小さいですね。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)の花びらの数は10~20枚で、濃いピンク色、うねりやよじれがあります。名所の一つが京都・平安神宮。よく似たウジョウシダレは、花びらがよじれず平に咲きます。

センダイヤ(仙台屋)の花びらは淡いピンク色ですが、縁や裏側は色が濃いです。赤茶色の葉が花と同時に開くので特徴的ですね。牧野富太郎博士の好きな花だったことでも知られています。

オモイガワ(思川)の花びらは、数は6~10枚色はピンク色、長さ13~16mm、先が深く切れ込みハート型になっていますが、外向きに2つ折りになるものが混ざっています。横に伸びた枝を覆うように花が咲きます。

ベニユタカ(紅豊)の花びらは、数は12~18枚色はピンク色で特に縁や裏の色が濃いです。平に開いてほぼ円形。花と同時に茶色みを帯びた緑の若葉が開き始めます。

ソメイヨシノよりも遅れて咲く桜

イチヨウ(一葉)の花びらは、数は20~40枚、色は淡いピンク色ですが中心は白色に近い色です。花が咲いている時に茶色みのある若葉が伸びます。八重咲きで大きな花の中では、開花が早いです。

アサヒヤマ(旭山)の花びらは、数は10~20枚、色はやや濃いピンク、外側の5枚に比べて内側の花びらは、小さくて立ち上がっています。大きくならないので、鉢植えで見ることができます。

スルガダイニオイ(駿河台匂)は、花びらが5枚のものと10枚くらいのものが混ざって咲きます。花びらの色は、縁に細かい切れ込みがあります。花が匂う品種です。

フゲンゾウ(普賢象)の花びらは、数は20~50枚、花びらの色は淡いピンク色で内側の花びらはほぼ白色です。若芽は紫褐色で花と同時に伸びます。

カンザン(関山)の花びらは、数は20~50枚、色は濃いピンク色で、ねじれやうねりがあります。若芽は紅褐色で花より少し遅れて伸びます。

桜の種類の見分け方まとめ

ソメイヨシノだけではない、日本の桜を一部ですが、紹介しました。

咲いている場所で、花の見え方が違っていたり、他の名前で呼ばれていることもあるかもしれません。新しい品種も生まれてくるでしょう。

一年中どこかで桜が咲いているような気になっていませんか? そう思って見ると、きっと、色々な桜に出会えますよ。

2021年、ソーシャルディスタンスをとって、大人数での食事などは遠慮しようとは思いますが、桜は今年も美しく咲いています。花見に出かけられた時、桜の名前を気にしていただけたら、嬉しいです。

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