ドラマ「その女、ジルバ」第9回が2021年3月6日に放送されましたね!
ご覧になっていない方、FODで配信されていますよ。是非、本編もご覧ください。
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「その女、ジルバ」は、第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した有間しのぶさんのマンガ。これを原作として、吉田紀子さんが脚本を担当されているものです。
彼氏なく、アパレルメーカーから出向して倉庫係として働いている主人公:笛吹新(うすい あらた)が、ふとしたきっかけでBAR”オールド ジャック アンド ローズ”でホステス”アララ”として働くことになったところから、物語は始まりました。
アララは、先輩のホステスさん達の話を聞いたり、お客さんに喜んでもらおうとダンスを練習したり、思いもしなかった世界を体験していきます。代わり映えしないと思っていた毎日が、楽しい日々になっていきまいた。
それを近くで見ていた倉庫で働く同年代のスミレやミカも影響を受け、友人として接することができるようになってきます。その矢先、会社でリストラの嵐がふき、ミカは郷里島根県で母と暮らすことを決心し、退職しました。
スミレは常連客の石動(いするぎ)さんと恋に落ち、妊娠し産休をとりたいと課長に告げます。
郷里福島で新は、弟の光がカフェをオープンさせ、しっかり働いていることを知り、両親に現状を報告しました。そして、会社を辞めてBARの専属になることを決め、BARの2階、ジルバの部屋の隣に引っ越しました。
スミレは、ひとりぼっちで生活してきたことから、自分に起こった変化に戸惑いますが、BAR”オールド ジャック アンド ローズ”のクジラママや、石動さんの強い気持ちに支えられ結婚式をあげることができました。
そのさなか、クジラママが倒れてしまいます。さて、第9話は…
ドラマ「その女、ジルバ」第9話 ネタバレ
予定では、放送はあと2回。話がどうなるのか、また、BAR”オールド ジャック アンド ローズ”に毎週通っていた私達は、通えなくなるのかと不安に思っていますが、まずは、クジラママです!
倒れたのはお酒の飲みすぎだったことが判明したのですが、腰を打っていて歩けません。そこでジルバの部屋で寝ています。おまけに、他のホステスさんたちも、それぞれ事情が重なって、出勤できるのはアララだけ。
それでも店を開けるというマスター。一人暮らしのエリーとひなぎくにも手伝いが必要です。マスターの孫のマイカが手伝ってくれることになり、BAR”オールド ジャック アンド ローズ”は開店です。
そこへ、ジルバの夢をみたとやってきたチーママ。”キラコのたたり”と言って手伝うと言い、”天の岩戸作戦”を開始します。
チーママ、マイカ、ジューゾーの三人でダンスをしたりして、盛り上がります。”ニュー ジャック アンド ローズ”とか言ってます。マスターは、マイカにちょっとご不満ですね。
クジラママが部屋に入れるのは、女性とマスターだけ。マスターにジルバは最後に何と言ったか尋ねました。そして、出会ったころのことを思い出したようでした。
夜、うなされるクジラママ。心配するアララに話を聞いてほしいと、戦後すぐの話を始めます。そしてアララは、クジラママの半生を聴くことになります。
アララは他人の告白を聴くことは大変なこと、人は口にすることで傷を負うことをわかっていました。が、引き受けました。自分のことさえ手に余っていた新は、人間として成長を遂げていました。
また、チーママは宝石箱のバングルをジルバから託されていることをアララに告げます。
そして、クジラママは復活。お店に出るとチーママは、ホステスさん達を呼んでいてBAR”オールド ジャック アンド ローズ”に戻りました。
”天の岩戸”とは、周りで楽しそうにしていると出てくるとクジラママの性格を把握しているチーママの作戦でした。仲が悪いように見えていましたが、最後に勝ったのはチーママと認めたクジラママは、心底信頼しあっていると感じることができました。
ドラマ「その女、ジルバ」第9話名言
ジルバの部屋で寝ているクジラママ、そこでマスターと話しています。ジルバが最後に言った言葉を尋ねられたマスター
Adeus.Espero que tudo corra bem.さようなら、全てはうまくいきますように
マスター役の品川徹さんの歌声、クジラママ役の草笛光子さんのダンス、今回は渾身の演技を見せてくださいました。”40なんてまだまだ若い”
チーママ役の中尾ミエさんも負けてはいません。個性的な和装に身を包み、ジューゾー、マイカと三人で軽やかに踊ります。
そんなチーママにアララはBAR”オールド ジャック アンド ローズ”だけでやっていく決心ができた原因を聞かれます。
自分の気持ちに正直になれたからかもしれません。
自分の気持ちをどこかで誤魔化して生きている身には強烈な一言でした。この言葉を笛吹新が言った!
チーママの身に付けているものは、個性的で、どれもとても似合っているとアララは言います。チーママは
ファッションだって自己表現でしょ。
ジルバから託されたバングルは、いつかジルバとマスターの骨を分骨して、ブラジルのジルバの両親の墓に一緒に埋葬してほしいと言われていましたね。
死者のヒミツは暴いていいのよ。生きているものは手を汚すの。そうでないと死者の心残りは心残りのまま。
直木賞作家という設定です。文学的な表現でした。
ドラマ「その女、ジルバ」第9回まとめ
第9話は、クジラママの半生が描かれました。戦争の悲惨さは弱いところにより多くの犠牲を強いるところにあります。生きるために、食べるためにしたことをアララは、”悪くない”と言うことができました。
憎まれ口を言いながら、心の底では信頼しあっている人達のことも描かれていました。チーママとクジラママの関係もとても素敵な関係でしたよね。スミレ、ミカ、新の三人の関係とは、ちょっと違っているかもしれないけれど。
ジルバのバングルに秘められた思いも、ブラジルに対する思いも描かれていました。亡くなった方の思いは、秘密にしなくて良いとチーママが語ります。
スミレと石動さんの仲の良さが、二人でクジラママのお見舞いに行って、スミレだけしか部屋に入れないとき、タッチする手とかで表現されていて、ほっこり笑えました。
次回は最終回、コロナ禍BAR”オールド ジャック アンド ローズ”はどうなったのか、第1話で弟の光と歩いていたところは何だったのか、そして白浜さん、回収してほしい伏線を気にかけながら、待ちたいと思います。