花壇のお手入れをする時の困ることの一つに虫が来るってことがありませんか?
小さな虫が目の前を飛んでいたり、蚊にさされたりして困っていました。
そこでいろいろ調べてみて、蚊のいやがる忌避植物を植えてるといいんじゃないか と思ってミントを知人から頂いて花壇に植えてみたんです。そしたらね、それから始まったあれやこれやが聞きたいですか?
ミントを植えてみようかな と思われた時、思い出していただけると後悔しない話です。
ミントとは
ミントの和名は薄荷。
葉には爽快感や冷感を感じるメントールを含んでいます。メントールは料理お酒、歯磨き、貼り薬など爽快感を感じるものに使われていますね。
他にもミントの葉が1枚か2枚アイスクリームの上に載せてあると、ちょっと高貴な気分になったりします。
メントールの他に含まれている成分について、効能の研究結果を目にされたこともあるのではないかしら? 他の成分にも効果はあって品種の違いがあるようですね。
ミントの種類
変種のできやすい植物のため、多くの品種があります。代表的なものだけですが、
ペパーミント | 私が植えた品種。香りが強いとされている。 |
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スペアミント | 葉の先が槍の形。 |
アップルミント | リンゴのような香りを持つ。 |
ニホンハッカ | メントールが豊富、漢方薬にも使われている。 |
ウォーターミント | 沼地に生える。ペパーミントの親。 |
ご存知のものも多いのではありませんか?
アップルミントとスペアミントの交雑種のボウルズミントはハーブティで使われている
多くの種類があるのね。
種類によって、葉の形が違っているし、香りが違いますね。
ミントを使うところ
メントールの効果になりますが、
- 皮膚刺激性により痛みや痒みが少なく感じるーーー痛み止めのシップ剤や虫さされに
- 香りや清涼感があるーーー香りを嗅ぐと反射的に消化管の亢進をするので、胃薬に
- また口臭の予防に歯磨き剤や口中洗浄剤に
- 気持ちが穏やかになるハーブティーに
夏に浴槽に入れると、汗もひいてサッパリするように感じています。
ハッカ味のキャンディーもあるように、料理にも頻繁に使われているようですね。
花壇にミントを植えてみた
虫除けスプレーとかにも使われるとテレビで見て、この草を植えたら虫が少なくなるかもしれないと思って、根が4節ついた1本のミントを知人に分けていただいて花壇に植えてみました。
すぐに根の節の部分からも茎が出てきました。
爽やかな香りがただよってきます。
花壇のお手入れの最初に少し切って手元においておくと、なんだか少し穏やかな気持になります。
高さの高い花の間で少し日陰になっていても増えていきます。
ミントの周りには他の草が生えなくなりました。
ミントを植えてよかった!
ところが、あれよあれよという間にあたり一面ミントだらけ。
ペパーミントティーを飲み続け、余ったものは乾燥させてポプリにしてもまだ生えています。
あまりにはびこるので、ついに全部採ってしまおうと、地下茎まで根こそぎ抜きました。
が、数週間後ミントの香りが・・・少し離れたところに葉がでてきているではありませんか! 根が残っていたのでしょう。
ミントが間にはびこった他の花は、花をつけてくれませんでした。ミントがはびこったところの近くに植えていたみかんの木は花は咲きましたが、実をつけませんでした。
ミントを植えてみてわかったこと
ミントは地下茎で増えていく多年草です。9月には花が咲いて種もできるので、種から育てることもできます。
そして、一度植えるとどこまでも増殖します。葉を全部採ったとしても、すぐに少し離れたところに葉を伸ばしてきます。地下茎から根こそぎ採らない限り続きます。
増殖の仕方は周りに他の草が生えてこないほどの勢いです。栄養分も取り込んでしまいます。
草丈の高い草の間でも入り込んで増えていきます。菊を植えている中にミントを発見して、すぐに採ったのですが、地下茎を掘り出すことができなくて、菊の花は咲きませんでした。
ミントがはびこっていたら、肥料を多めに与える必要があるようです。
ミントは半分日陰でも育ってしまいます。
地下茎でどこまでもはびこるので、植えるならば場所が限定されるプランターか植木鉢がお勧め。
虫の来るのは確かに減るので、置き場所としては玄関先がおすすめ。
ミントは、その他の草は生えないくらいの増殖スピードなので、草引きをしませんでした。そこは楽でした。
まとめ
ミントを植えてみたら、繁殖力の大きさに驚きました。
爽やかな、心を落ち着かせてくれる香りを振りまいています。
ミントティーを楽しみ、ミントの香りのお風呂を楽しみ、いくら採っても増殖してきます。
なので、植えるならば、プランターか植木鉢で根が他に伸びないところ。
そして虫に受粉してもらう花から遠いところ。
9月の終わりに花を付けていました。種が落ちているかもしれないという思いはありますが、全部抜いたつもりでも、また生えてくるに違いありません。
強い生命力には脱帽です。上手につきあっていければ、これほど頼もしい草はありません。