節分に恵方巻きを食べますか?
予約が始まって、”受け取りは2月2日”と聞いて驚きませんでしたか?
かく言う私も、購入しておいた2021年の手帳を確認して、2月2日が節分なんだと思った一人です。
2月3日ではないんだ、日にちが決まっているのではないんだ、と驚くと同時に、どうやって日にちを決めているのか、誰が決めているのか、気になりました。
日本に四季があるのは、地球が太陽の周りを回るのに自転軸が傾いているからと教わったような気がしています。
夏には北回帰線を太陽が通り、冬には南回帰線を太陽が通るために、冬には部屋の中まで日差しが届き、夏には日陰が少ないことを経験上知っています。
節分とは、季節を分けると書くので、冬と春、春と夏、夏と秋、秋と冬、と1年に4回あって、それぞれ立春、立夏、立秋、立冬の前日のことですが、現在、”節分”というと立春の前日を思いますよね。
元日というと1月1日のことで、大晦日というと12月31日のことですが、節分は違うようです。
それでは、2021年の節分が2月3日ではなく、2月3日である理由を解説していきましょう!
節分は誰が決めるか?
毎年2月の最初の官報で次の年の暦要項が公表されることになっていて、令和3年(2021)暦要項は、令和2年2月3日に公表されたものです。これは、国立天文台から発表されていました。
それには、「祝日」、「日曜日」、「二十四節気及び雑節」、「朔弦望」(月の満ち欠け)、「東京の日出入」、「日食・月食」が記載されています。
「二十四節気及び雑節」に”立春:2月3日”との記載がありますね。
節分は2月2日ということになります。
これらから、国立天文台が立春の日を決めていることがわかりました。
二十四節気とは、1年を4季(春、夏、秋、冬)に分け、それぞれを6つに分けたもので、その日のこと、その日からはじまること、を表すものです。
例えば、春には、”立春”、”雨水”、”啓蟄”、”春分”、”清明”、”穀雨”があります。
- 立春(りっしゅん):寒さも峠を超え、春の気配が感じられる。
- 雨水(うすい):陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる。
- 啓蟄(けいちつ):冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる。
- 春分(しゅんぶん):太陽が真東から昇って真西し沈み、昼夜がほぼひとしくなる。
- 清明(せいめい):すべてのものが生き生きとして、清らかに見える。
- 穀雨(こくう):穀物をうるおす春雨がふる。
実際の場面で、季節の移り変わりを感じることができる言葉ですよね。日常の生活の中でも使ったり意識していたりしています。
秋の節気の”立秋”を過ぎると、暑くても”残暑”と言いますよね。
節分をどうやって決めているのか?
さて、二十四節気をどうやって決めているか?という点については、
- 平気法(恒気法/常気法)1年の長さを24等分する方法
- 定気法(実気法)太陽の視黄径を角度で24等分する方法
があり、現在は定気法で計算されているということで、二十四節気の日にちの間隔は均等にはなっていないということでした。
国立天文台は、推算という言葉を使われていますよね。宇宙の規模で考えると、わからないことも多いし、わかっていることで計算していると受け取っています。
二十四節気の日にちは、太陽の視黄径の角度で決まるということがわかりました。
先程の令和3年(2021)暦要項では、春分の日が0度 基準点で、そこから15度ずつ区切られて名称が書かれていますね。時刻が書かれているのは、その点を通過する時刻で日付は、その時刻を含む日となっていました。
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、365日と6時間弱で、その補正のために4年に1回2月29日を設けて閏年とされています。
必ず同じ日が節気とはならないこともある ことはわかっていただけましたでしょうか?
恵方とは?
デジタル大辞典によると、その年の十干によって定められる、最もよいとされる方角。その方向に歳徳神(としとくじん)がいるとされる。吉方。
十干とは、”木火土金水”と”え・と”を合わせたもので、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)となります。
これに十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)を合わせて干支(えと)と呼びます。
年賀状でおなじみですよね。年を表しています。
時刻を表すにも使われます。子の刻は午前0時、午の刻は12時、”草木も眠る丑三つ時”は、午前3時30分ころを表します。
また、子を真北、午を真南として方位を表します。鬼門とは、丑寅の方角で北西を指します。
2021年は、辛丑(かのとうし)。
恵方は、巳午の間、丙の方位ということでおよそ南南東。
まとめ
2021年節分は、2月2日です。2月3日ではない理由を解説してきました。
- 2021年の立春が2月3日であることは、国立天文台が令和2年2月に官報で公表した令和3年(2021)暦要項で二十四節気及び雑節に書かれていた。
- 二十四節気は、春分の日を基準として太陽黄経を24等分してその点を通る日時を推算したもの。
”節分に恵方巻を恵方に向いて食べる” ことが慣例になってきたのは、最近のことです。
再び節分を迎えることができたことは喜ばしいこと として、恵方巻をほおばることにします。
あなたは、どうされますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。